映画字幕風フォントの決定版「しねきゃぷしょん」が便利すぎる件。【フォント紹介005】
- 2019.11.10
- フォント
- 手書き風書体, 本文・字幕向けフォント
おはようございます。
バーチャル地球外生命体の櫻井眞尋と申します。
私はふだん仮想的な存在としてYouTuber、ブロガー、ライター等を自称した活動をしており、その活動の中で見出し画像や動画テロップなど、文字を使った画像を作る機会が多く存在します。
そんな中でちょっと雰囲気のある映像を作りたいなぁと思うときがあります。ゴシック体ではどことなく機械的な印象になってしまい、明朝体だとフォント臭丸出しになってしまう。丸ゴシックも芸がないし某英角POP体なんて使おうものなら創某角POP体警察が現れてしまう…
あぁ、どこかにそんな悩みを解決できる、かゆいところに手が届くタイプの贅沢仕様フォントは無いものか…
というわけで、例によってそんなフォントを探してきました。
今回はこちらをご紹介します。
フォント概要
「しねきゃぷしょん」は映画字幕風のフォントです。コンピュータで字幕を付けるようになる以前、洋画の日本語字幕などは独特の手法を用いて手書きで書かれていましたが、その手書き字幕風フォントとして再現されています。
ちなみに映画字幕書体についてはフォントワークスさんのコラムが面白い。
フォントサンプル
「しねきゃぷしょん」のサンプルはこちら。
画像をクリックすると新規ウィンドウで開きます。
サンプルに使用したのは下記文字種です。特殊文字は含んでいません。
・ひらがな
・カタカナ
・全角/半角数字
・全角/半角アルファベット(大文字、小文字)
・漢字
常用漢字プラスアルファが収録されているとのことで、おおよその日本語表現に問題はないかと思います。もし足りない漢字があるのであれば手書きフォントか丸ゴシックで代用すれば大きく雰囲気も損ねないかと思います。
上記サンプルですと「桜」「真」の旧字体が収録されていたりしますので、カバー範囲はそれほど狭くはないですね。まあ、万葉仮名上等の漢字ゴリゴリ使うVTuberさんにはもしかしたら厳しい場面もあるかもしれませんが…
利用条件、ダウンロード
フォントは無料で使用可能、商用利用もOKです。使用前にフォント同梱のReadMeファイルは確認しておきましょう。
ちなみに、しねきゃぷしょんの製作者の方はすでにWebサイトを閉鎖されていますので、現在はフォントダスやVectorなどでの二次配布のみとなっています。
オススメの利用方法
基本的には字幕専用のフォントと考えて良いかと思います。
映画の字幕風フォントは色々と種類があるのですが、しねきゃぷしょん以外のフォントは有料であるものが殆ど[→参考]です。雰囲気を掴むためにまずしねきゃぷしょんを用いて、不足があるようであれば他のフォントを検討するなどしても良いでしょう。
ちなみに近年の映画字幕は普通のゴシック体フォントを使用していますので、用途としてはオールドムービー風の再現を狙う場合に絞られてくるかと思います。逆を言ってしまうとオールドムービー風の再現映像を作るのであればまず真っ先に選択肢に入るフォントです。
また、映画字幕は基本的に文字を読ませるフォントなので、可読性の高いフォントであるということも言えます。
しねきゃぷしょんは、フォントの公開から十数年ほど経過している定番フォントですが、未だ人気は根強く鉄板フォントの一つとして数えられています。そのことからも、フォントの使い勝手やデザインの良さも含めて、とても完成度の高いフォントであることが伺えます。
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